cvl-robot's diary

研究ノート メモメモ https://github.com/dotchang/

ルンバのワイヤレス制御用XBeeインターフェースを比較的綺麗に作りたいときのメモ

先日、ルンバのROI(ルンバオープンインターフェース)用USBシリアル変換ケーブルを綺麗に作りました、が、移動ロボットにケーブルがあると何かと不便です。
なので、今回はこれをその辺に転がっていたXbeeを使って無線化したいと思います。

1.購入する部品

品目メーカー・型番購入先参考価格
XBee(Coordinator用)digi・XBee S2Cなど秋月電子通商2,500円
XBee(Router用)digi・XBee S2Cなど秋月電子通商2,500円
XBeeUSB変換基板SparkFun・XBee Explorer USBスイッチサイエンス3,243円
XBee5Vマイコン用変換基板SparkFun・XBeeエクスプローラ5Vマイコン用スイッチサイエンス1,243円
コネクタminiDIN7pinオス千石電商155円
スーパー3端子レギュレータ5V500mARECOM・R-78E5.0-0.5秋月電子通商350円
小さなプラケース透明な奴秋月電子通商50円
AWG28ぐらいの細さで5cmぐらいの長さのケーブルが色違いで4本必要です。また、ビニールテープか熱収縮チューブの細い奴が2cm長ぐらい必要です。

2.はんだ付け

ルンバに取り付けるアダプタを先に作ります。
まず、ケースの加工をします。透明ケースの左肩部分にドリルで7mm程度の穴をあけます。保護のためにあらかじめ、セロテープなどを貼っておき、細いドリルから始めてじょじょに穴を広げていきます。とりあえずリーマの先が入るようになればOKです。miniDIN7ピンを取り出し、端子部分の部品だけを取り出します。箱の外側から、開けた穴に端子を合わせてぴったりハマり込むまでリーマで穴を広げます。

次に、部品を接続していきます。配線図は次の通り。
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スーパー三端子レギュレータの1番ピン(Vin)に赤色のケーブルを直にはんだ付けします。はんだ付け部分には熱収縮チューブなどをかぶせて絶縁してください。
スーパー三端子レギュレータの2番ピン(GND)、3番ピン(Vout)をXBeeエクスプローラ5Vマイコン用基板のGNDと5Vのスルーホールへはんだづけします。運良く基板上でピンは隣り合って並んでいますので、3端子レギュレータの端子を少し折り曲げてやれば綺麗に収まります。
あとはコネクタと基板の配線です。ケーブルは、ケースに開けた穴を通してからminiDIN端子にはんだ付けしてください。
a.miniDINの1番(または2番)の電源ピンと三端子レギュレータの1番ピンに接続した赤いケーブルをつなぎます。ここはルンバのバッテリーの電圧(14~16Vぐらい)が出ていますので、他に接触しないよう気を付けてください。
b.miniDINの6番(または7番)のGNDピンとXBeeエクスプローラ5Vマイコン用のGNDのスルーホールを黒いケーブルで接続します。
c.miniDINの4番のTxD端子をXBeeエクスプローラ5Vマイコン用のDINに繋ぎます。
d.miniDINの3番のRxD端子をXBeeエクスプローラ5Vマイコン用のDOUTに繋ぎます。
c,dについては、TxDが入力DIN、RxDが出力DOUTと互い違いにつながっていることに留意してください。

完成写真はこんな感じ。
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スーパー三端子レギュレータのこの品番のものはコンデンサを内蔵しているそうなので、外付け部品は不要です。
秋月の透明ケースは、ちょっと大きすぎたので100円ショップなどで、もっと収まりの良いケースを探した方が良さそうです。XBeeの基板はアンテナが見えるように表側に配置してください。

PC側は特に何もする必要がありません。USBケーブルでPCに接続してください。
たまたまですが、スーパー三端子レギュレータが入っていた透明のケースは、XBeeエクスプローラUSBの基板の幅にぴったり合います。
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3.Xbeeの設定

特に難しい設定は必要なく、透過モード(AT)で2つを繋げば良いようです。

取り付け先FirmwareIDDHDLBD
PC側ZigBee Coordinator AT[上下同じもの]例.631[RoombaXBeeのSH][RoombaXBeeのSL]115200
RoombaZigBee Router AT[上下同じもの]例.631[PC側XBeeのSH][PC側XBeeのSL]115200
ただ、LEDをBlinkさせようと高速で通信しようとするとエラーで落ちるので、設定に不備があるかも知れません。もっと詳しい人のページを調べてください。

4.テスト

テストは、http://www.irobotweb.com/~/media/MainSite/PDFs/About/STEM/Create/Create_2_Tethered_Driving_2.pdf
のアプリを使って、有線と同じように確認することができます。
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今日のオーディオアンプ

DDFA方式で有名なDENON PMA-50の後継機PMA-60が発表になりましたね。欲しいです。