Finalイヤホンの研究(その2)Adagio Vのメンテナンス
Final Adagio Vは、ダイナミック型でステンレス筐体のイヤホンです。
特徴は、
- BA型と言われたら信じてしまいそうなぐらいの、E3000を超える、鮮烈な音 (一癖、感じるものの)
- Finalにしては低音まで伸びていて、ややどんしゃりよりか比較的フラットな周波数特性
- 真っ直ぐ出ている柔らかくて根本までマイナス側がLR分離されているケーブル
気を付ける点は、
- 初期モデルと後期モデルがあり、音のセッティングが違う(後期はマイルドだそう)
- 重いので、長時間の着用がつらい
メンテナンス方法
Adagio 5は現行モデルですが、2011年発売開始なので長期にわたって使われている方もいるかと思います。長く使っていて「なんか音が悪くなったから変えようかなー」なんて思っている人がいたら、ちょっと待って!フィルターにゴミが付いているだけかもしれませんよ?
また、高音の響きがキツイと思っている人にも下記のメンテナンス方法は効果があります。
Adagio5の内部構造
ドライバユニットからイヤーピースまでの間をつなぐ細い管状になっているところに、ぎっしりとフィルターが詰まっています。このフィルターはただのゴミ取り用ではなく、特に高音部の音質の調整にとても重要な役割を持っています。
フィルターの掃除
フィルターはかなり目が粗い物が使われていて、ギュッと押し込まれています。垢やゴミの絡まりやすいので、一度爪楊枝などで軽くひっかけて引っ張り出して掃除してみてください。
また、この時、フィルターの無い状態で音を聞いてみると面白いでしょう。きっと、キンキンうるさ過ぎてとても聴けたものではないと感じると思います。こんなちょっとしたスポンジみたいなフィルターで音がぐっとしまるのですね。
フィルターの交換
フィルターの密度を変えると若干音が変わります。家庭用スポンジだと密度が高すぎてダメなようです。もともとのフィルターに似た素材を探していたところ、空気清浄器などに使われるモルトフィルターが良いようだということを見つけました。これを5㎜四方ぐらいに切って、ギュッと押しつぶして軽く押し込みます。自分のこのみに調整してみてください。
イノアック 便利素材シリーズ No.4 モルトフィルター 5X500X500mm UF055050
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蛇足ながら、聴感上の印象
僕にはこんな感じに聴こえます。
市場で出回る数が減っているようなので、廃盤かモデルチェンジが近いのかもしれない。
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